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セルフイメージとは、「自己像」のことです。

人はだれでも、自分についてあるイメージを持っていて、このイメージが悪いと、
落ち込みやすくなったり、消極的になったり、
人とのつき合いに不安を覚えたりするようになって、心を元気に保つことができません。

セルフイメージが低い人には共通したところがあり、バウンドリーの形成も困難です。

逆に、健全なセルフイメージを持つことができれば、ありのままの自分を受け入れて、
他人とも必要以上に自分を曲げずに関わることができるようになります。

今回から、「自分との関わり」について、セルフイメージを通して考えてみましょう。

1.自分自身が感じている「自分のイメージ」

セルフイメージとは、「自分が自分をどのように評価するか」ということです。

バウンドリーは、他者との関わりのためのものですが、
セルフイメージは、自分との関わりです。

セルフイメージは、無意識的なもので、「学歴が高い」、「大企業に勤めている」といった
一般的、社会的な評価ではなく、なんとなく感じるフィーリング(感情)により支配されます。

また、他者から与えられるものではなく、評価のものさしは自分自身にあります。

女性の大きな関心事である体重でたとえると、
一般的な数値で太っているかどうかではなく、
本人が太っていると思うか思わないかで評価するということです。

このように、セルフイメージは、本人のフィーリングによって決められます。

ちなみに、摂食障害の女性の多くが、
低いセルフイメージで悩んでいることがわかっています。

セルフイメージが低いと、自分に対する自信や確信が揺らいでしまい、
仕事、家庭生活、子育てに、いきいきと取り組むことができなくなります。

2.セルフイメージは、親の影響を強く受ける

A子さんは、一流大学を卒業後、だれもが憧れる専門職についています。

しかし、彼女のセルフイメージは非常に低く、常に不安感のある状態でした。
自分に自信がなく、仕事上の少しのミスでも、自分をゆるすことができないのです。

A子さんの子供時代の話を聞いてみると、A子さんの母親は、
彼女に大きな期待を持って育てていたことがわかります。

学校のテストで上位の成績を取っても、A子さんはほめられることもなく、
「次はもっと頑張って」と、励まされるばかりでした。

ほめられた経験のないA子さんは、心の深いところに「自分はだめだ」という
フィーリングがあり、低いセルフイメージを持っていたのです。

セルフイメージの形成は、子供のころから始まります。

子供たちにとって、人との関わりは、ほとんど親が中心ですから、
親の与える影響は非常に大きいと言えます。

アメリカのある学校で、「子供の健全なセルフイメージの形成」がテーマに挙がり、
校長先生は、「いつもテストで70点くらい取っている子供が、
90点以上もらってきたときは、心からほめてください。

ただし、『次はもっと頑張ってね』とは絶対に言ってはいけませんよ」と、
親たちに話しました。

あなたがもし母親で、子供に、「今晩のおかずは、おいしいね。やればできるじゃない。
明日はもっと頑張ってね」と言われたら、どんな気がするでしょうか。

良いことをしたときは、ただほめるだけでいいのです。
そうすると次も頑張ろうと思えるのです。

それが健全なセルフイメージの形成につながります。

丸屋真也(著)『他人は変えられないけど、自分は変われる』から要約しました。

 

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1.自分の親が育った家族関係に目を向ける

両親に大きな怒りを感じているクライエントに対して、
次のようなパターンで話を進めていくことがあります。

口うるさい母親と、ほとんど話さない父親のもとで育った環境が、
クライエントに影響を与えているとします。

私はまず、母親を呼んで、クライエントの目の前で、
自らが育ってきた家族関係を話してもらうようにします。

すると、クライエントは、客観的に母親の話を聞くことで、
自分の母親にも家族がいるのだということを改めて認識し、
今までは自分の父親、母親という狭い領域でしか考えることができなかったのが、
広い視点から問題を見ることができるようになります。

自分の両親を、そういう視点から見直してみてください。
自分の両親がそのまた親からどのようにしつけられたかを、聞いてみてほしいのです。

厳しくしつけられ、寂しい思いをして、自分を出すことができなかったかもしれません。

それは、父親や母親に影響しており、
クライエントにも引き継がれて影響を及ぼしているのです。

2.夫婦の協力関係を築くことが大事

子供を育てている夫婦なら、子供に対して一致したしつけを行わなければなりません。

たとえば、家族でデパートへ買い物に行き、子供がたくさんオモチャを持っているのに、
新商品をねだったとします。

父親は「買っていい」と言っているのに、母親は「だめ」だと言う。
子供は、甘い親の方について、わがままを押し通すようになります。
このような夫婦の弱い協力関係は、家庭内に混乱を巻き起こしてしまいます。

どのようなときに、こういった不一致が起きるのでしょうか。

それは、夫婦の間に何かしらの問題があるときです。
本心では夫も「だめ」だと思っているのに、妻を困らせたい、
やり込めたいという気持ちがあって、わざと逆のことを言ったりする場合があるのです。

協力関係が築けない理由の一つは、二人が正しくコミュニケーションできないために、
ギャップが生じているためです。

コミュニケーションを密にして、子供にどのように対応するのかを、
日ごろからしっかりと話し合っておくことが肝心です。

3.家族に「優先権」を与えるということ

健全な家族の条件は、「家族に優先権を与える」ということです。

家族が互いを必要としているときに、「他に用事があるから」などと離れてしまっては、
家族の一員として失格です。

優先権の線引きをどこにするかは、難しいところです。
各家族には、それぞれ事情があり、家族によって違ってくるからです。

ただし、まだ幼い子供がいるのに、父親はいつも子供が寝たあとで帰宅し、
一緒に食事もしないというような状態は問題だと思います。

年に一度の父親参観日も欠席するようでは、家族を優先していることになりませんし、
健全な家族の姿であるとは言えないでしょう。

また逆に、思春期の子供たちが、家族と一緒に食事をしない、
自分の部屋にこもって家族と関わらないというのも、
家族へのコミットメントがあるとは言えません。

家族一人ひとりが、家族への優先権を与えていることが、
健全な家族システムの基本なのです。

丸屋真也(著)『他人は変えられないけど、自分は変われる』から要約しました。

 

1.システムという視点から家族を考える

家族は、「一つのシステムとして機能している」ということですが、
家族カウンセリングをしていると、そのことを実感できます。

家族の一人に問題が生じたときには、その本人だけの問題として扱っていくと
解決できることは限られてしまいますが、家族全体という広い視点から見ることで、
問題解決やその後の援助において、幅が広がります。

家族の絆を深める方法の一つは、家族としての目標を立てることです。
カラオケを楽しむ、スポーツをする、旅行に行くなど、どんなことでも良いと思います。

家族の人数が増える、減る、家族のだれかに転機が訪れるなど、
家族にはさまざまな変化が起こります。

一人に変化が起これば、家族全体が変わるわけです。
どのような変化が起きても大丈夫なように、柔軟に対応することを心がけましょう。

2.自分の親との関わりを振り返る

家族をシステムとして考えるためには、家族を見直すことが必要です。

自分が親からどんな影響を受けているかを知るには、
これまでの親との関わりを振り返って考えてみることです。

子供時代を思い返してみてください。

自分と父や母との関わりはどうだったか、父や母のことをどう思っているか、
どんなときにつらかったか、どんなときに親を信頼できたか。

もし、嫌悪感、怒り、恨みなどがあるなら、適切でない関わりがあったと考えられます。

あなたに対するしつけ方はどうだったか、両親に甘えることができたか、
あなたの欲求は満たされたか、ほめられたことはあるか、なども考えてみてください。

記憶が定かでない場合は、緊張関係があって抑圧されていたのかもしれません。

私は、次のような方法で、「クライエントの親に対する感情」を探ることがあります。

まず、目を閉じてもらい、「あなたは今、病院のベッドに横たわっていて、
あと30分の命しかありません。

そこにあなたの親がいるとしたら、あなたは最後に何を伝えたいですか」と
問いかけます。

それまでは親に感謝していた人が、涙を流しながら、
「どうしていつも私の気持ちをわかってくれなかったの」
などと訴えることが実際にあります。

気持ちが整理できなければ、友だちに話して共感してもらうのも一つの方法です。

それでも心が晴れない場合は、カウンセリングを受けるなど、
プロのサポートを得ることも考えてみましょう。

また、「やがて高齢になる親とどう関わっていくか」という問題があります。

「両親が高齢なので一緒に住みたい」、
「地方で一人暮らしをしている母親をそばに呼びたい」といった相談が増えています。

中には、「故郷でこのまま暮らしたい」という親の意向を無視して呼び寄せ、
トラブルになっている例があります。

バウンドリーの視点からは、次のようにアドバイスできます。
どうするか、どこで生活するかを決めるのは、親本人の問題で、
親が決断すべきことです。

子供の側からすれば、高齢の親を一人にさせておくのは心配なことでしょう。

しかし、不安を解消するために親をコントロールして、
自分の都合のいいように進めてしますのは、親のバウンドリーを侵す行為です。

心配している気持ちや意見を素直に伝え、一緒に考え、最終的に親に決めてもらうのが、
最も納得できる解決方法です。

もし、親が離れて住むことを選んだなら、子供としてできるサポートを考え、
実行してください。

丸屋真也(著)『他人は変えられないけど、自分は変われる』から要約しました。

 

1.家族はシステムとして機能する

家族の根底に潜む問題を知るためには、家族とは一体何か、
家族とはどのように機能しているのか、単なる個の集まりではない
ということを認識する必要があります。

私たちは、結婚して初めて夫婦という家族の単位になり、
やがて子供が加わっていきます。

家族一人ひとりは互いに影響し合い、関わり合っています。

精神的にも物理的にも、家族の一人に何か変化があれば、
家族全体に影響を与えます。

これが家族としてのシステムです。

たとえば、結婚することで、自分のことしか考えていなかった男性が、
妻や子のことを考えるようになる、家事をしたこともなかった人が、
早起きして朝食の支度をするようになる、などというのは、
家族のシステムが働くことによって、その人に良い面がプラスされたということです。

このように、家族としてのシステムが働くことによって、一人ではできなかったことが、
可能になっていくのです。

家族から受け取ることができる恩恵は、数多くあります。

プラス面だけを受けて自分の責任を果たさないというのは、
アンバランスなバウンドリーです。

家族の一人ひとりがバウンドリーを持ちながら、互いに良い影響を与え合ったいくとき、
家族のシステムは健全に機能していきます。

2.不健全なシステムのかたち

家族のシステムが不健全だと、それまで表に出ていなかった欠点が出てしまう
ということがあります。

たとえば、真面目でおとなしくやさしい男性と積極的な女性が結婚したとします。
夫婦としてのシステムが働かないと、どうなるでしょうか。

妻は夫のやさしさを「軟弱」に感じ、夫のバウンドリーを侵し、
コントロールするようになっていきます。

すると、本来やさしく思いやりのある男性が、支配されることによって、
自分の長所を失ってしまうということがあります。

つまり、システムが健全か不健全かによって、二人の家庭生活は、
まったく違うものになってしまうのです。

そこに子供や祖父母などが加われば、一層複雑にシステムが働くようになるでしょう。

二人だけのときは楽しかったのに、
子供が生まれてから関係がおかしくなったという夫婦の場合も、
システムが不健全であることが考えられます。

妻が精神的に成熟していない場合には、母と子の結びつきが強くなってしまい、
夫のことは考えられなくなってしまいます。

夫が未熟な場合には、妻に見捨てられたと思って、
外に目を向けてしまうことも起こってしまいます。

つまり、父親、母親としてのシステムが機能していないために、
夫婦関係も危うくなってしまうのです。

丸屋真也(著)『他人は変えられないけど、自分は変われる』から要約しました。
 

1.「個人の問題」と「家族の問題」

父と母と子、三人家族がパニック障害になって相談に訪れました。

症状としては、心臓がドキドキして死ぬかもしれないという恐怖に襲われ、
息が苦しくなるという不安症のひとつです。

夫婦間に離婚問題が挙がっており、
子供もそういう家庭環境の中で不安定になっていました。

こういう場合、母親のパニック障害が、持って生まれた気質によるものなのか、
離婚問題や子育てストレスなどの外的要因で引き起こされているものなのかを
見極めなければなりません。

母親自身に問題がある場合は、まず個人カウンセリングで母親の問題を扱い、
一定のところまで改善してから、子育ての難しさといった家族の問題を
扱っていくようにします。

しかし、個人よりも家族の問題が大きな原因だとすると、一時的に症状が改善しても、
家族の問題を解決しなければ、再発を繰り返すようになってしまいます。

日本の場合は、問題が深刻になってから専門家に相談することが多いので、
解決も容易ではありません。

「もっと早めに相談に来てくれれば」と残念に思わされるケースは少なくありません。

2.子育て後に、うつや不安症を発症するケース

子供が大人になり、手がかからなくなった50、60代の女性に、
うつや不安症の症状が出ることがあります。

その背景には、自身の親との問題が潜んでいることがあります。

Aさんは、「最近、気分が沈みやすい、落ち込みやすい」という理由で相談に来ました。
家族には恵まれ、二人の子供も成人して、やっと安心できた」と言います。

Aさんのうつは、子供たちの自立の時期と一致していることがわかりました。
さらに遡って子供時代のことを聞くと、彼女の母親も、うつ状態だったことがわかりました。

父親は浮気をしていて、母親は物事を否定的にしか見ることができず、
暗い毎日を送ったと言います。

この母親の影響で、Aさん自身も落ち込みやすい性格になっていたのです。

子育てで忙しく過ごしていた時期には、その性格は出なかったのですが、
子供たちに手がかからなくなった頃から徐々に本来の姿が現れ始めたのです。

丸屋真也(著)『他人は変えられないけど、自分は変われる』から要約しました。

 



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中村彰宏
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職業:
心理カウンセラー
趣味:
カラオケ、テニス、映画
自己紹介:
氏名:中村彰宏
職業:心理カウンセラー
学歴:米国ロマリンダ大学院
カウンセリング学部卒業(修士)
資格:米国カリフォルニア州認定・
夫婦家族療法セラピスト
現職:オリーブ・カウンセリング・
センター(代表)
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